ピグマリオン第3グレードの引き算もいよいよ佳境にはいってきました。
引き算はそんなに得意ではない様子のルーク(5歳息子)。
しかし、段々とかけ算に興味が出てきたようです。かけ算の話題を意図的に取り入れているからかもしれません。
今日も幼稚園のバザーのために12個入りのソーセージ3袋買ってきたという話をしていたのです。12個入りの袋が3袋で全部で何本あるかという話になりました。
ルーク(息子)に思い切って「12*3は、12が3個あることだよ」と説明をしてみました。
しばらく考えていたルーク。
ルーク:「あ、足し算にそっくり!」
ルーク:「10が3個でしょ。2が3個でしょ。30と6で36!」
父:「じゃあ、15*3は?」
ルーク「10が3個でしょ。5が3個で15!30と10を足して40でしょ。あ、45!」
15×3が限界のようで、15*4は怪しいようでした。
息子にかけ算を教えたのではありませんし、ましてや九九を幼稚園児に覚えさせるなんて残酷で恐ろしいことをしたのではありません。
幼稚園児の吸収力であれば、九九は覚えてしまうかもしれません。見た目では速い・早いのかもしれません。
でも、12*3を自分で考えて、足し算と同じだと理解して計算できることの方が後
伸びするのではないか、と淡い期待を持つのです。息子にとっても、自分でできたという楽しみが増えるのではないかと思うのです。
九九を覚え込ませるというのは、息子が自分で計算できる力を奪うことになると思うのです。
現実として、息子に九九を覚えさせなくても、その本質は理解しているのです。これをどんぐり倶楽部では感味力といい、ピグマリオンでは実感算数といい、両者に共通して言われているのは、教えないで自分で学ばせるということだと思います。
おそらく息子は、どんぐり倶楽部でも、ピグマリオンでも、「できる」と言われるようなレベルではないということは解ります。
そうであるからこそ、普通の子であっても、九九を覚えなくてもかけ算ができた、しかも、その計算プロセスが自分で解ったことが驚きなのです。
九九を教えていないからこそ、こだわりがなく、12*3というかけ算を息子に聞いて見ようとおもったのかもしれません。
大人になったとしても、公式や定理を使いこなせないのは、その本質を理解していないからだということは、私は身にしみて解っています。だからこそ、無理矢理に覚えさせることには拒否反応がでるのです。