ピグマリオンかけ算を始めました。小学校入学まであと1か月。かけ算と割り算までは終わらせたいと思っていたのですが、なかな進みません。
ピグマリオンのかけ算は、九九は覚えません。足し算と引き算のみで計算をします。
九九を覚えさせるのは簡単でしょうが、それでは覚える学習になってしまいます。とにかく自分で考えることと自分で気づくことが大事。
4×3は4が3個という意味だねと話して、4+4+4を頭の中で計算してもらうというものです。
4×9は、4×10から、4×1を引いて答えを出すというもの。
これを繰り返すのですが、4×3は?と聞いても、うーんと黙り込んで「7!」(4+3か??)と答えてみたり、「9!」と答えてみたりしています。9は後で聞いてみたら、4+4をした後、後1個と思って1を足したようなのです。
何度も何度もやっても間違うので、正直言って、九九を覚えこませたい衝動に駆られたのです。でも、すべてを覚える学習にはいずれ限界が来るのです。
そうやって、子供の頃から覚えこまさせられて優秀と言われていた同級生達は大学受験で軒並み失敗していました。
今日もダメかなと思い、九九を覚えさせようか迷い、昔の同級生たちの思い出と逡巡している私の考えを息子の声が突然破った。
息子「僕、
わかったんだ!かけ算は足し算なんだよ」
父「どういう意味?」
息子「4×3は12でしょ。4×4は4が1個増えるから、16。4×5は4が1個増えるから20。」
息子は自分で納得したらしいのです。九九を覚えさせるなんて残酷なことをして、息子の自分で気が付いて成長するという芽を摘まなくてよかった。
「もう今日はピグマリオン終わりにしよう。ピアノの練習なんてしるもんか。」
私は息子にこう言って、息子の大好きな釣りに出かけた。
夕方遅くに帰って、ママから私たち二人はめちゃくちゃ怒られた。でも、息子は頼もしく見えた。
翌日、4×3は12だね。4×8は?と聞いたところ、元気に「12!」と答えていた。みちのりはまだまだだね。